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医療用画像管理システム導入事例(PACS)Micro-ATX産業マザーボード「AIMB-587」

2021/03/23

医師は、患者の人生を大きく左右しかねない判断を多く下さなければなりません。こうした判断を行う上で、より良い結果を達成し、患者へのケアを完璧にするため、デジタルを用いた診断プロセスを採用しています。こうしたプロセスでは、主に3つフェーズが存在しています。

①   画像処理:高解像度データを分析。 
②   AIを用いた意思決定:あらゆる患者データを使用し、より良い意思決定を提案。
③   合理性ある操作:さらなる効率・安全性を徹底。

システム要件

医療画像管理システム(Picture Archiving and Communication Systems、PACSとも)は、X線診断装置やMRIなどの装置から画像へのアクセスを容易化・保存する医用画像技術の一種です。 PACSは、院内でのデータ管理に非常に便利なプラットフォームを提供する、デジタル診断プロセスでの代表的なツールです。PACSには高性能なAIモジュールが搭載されており、これにより精密なデータ処理が可能です。従来と比較して、病状の早期発見をより簡単にそして効率的に実現できるようになりました。こうしたPACSの市場規模は、2019年では26億ドル、2024年には35億ドルに達すると予測されており、年平均成長率は6.0%になると言われています。

こうした医用画像処理装置には、「スペック」や「データ送信時の信頼性」が非常に重要な要素となる一方で、マルチタスクを行える高性能な演算能力が必要となります。データはCTやMRI装置などの複数のデバイスから継続的に取得されるため、より正確な画像診断結果を得るには、AIモジュールが一般的なマザーボードやAIソリューションと互換性がなければなりません。そのため、PACSに最適なAIソリューションの特定に時間がかかることがあります。

さらに、取得した大量の高解像度画像データを処理するためには、ビデオや画像を手術室からクラウドまでローレイテンシーで配信できる「高速なデータ送信」が必要です。また、データ送信時には、医療の機密性の観点から、ハードウェア・ソフトウェア両方にセキュリティ対策を行う必要があります。

PACSに最適なMicro-ATX産業マザーボード「AIMB-587」 産業グレードCPU&幅広いI/O接続

アドバンテックのMicro-ATX産業マザーボードである「AIMB-587」は、PACSのようなアプリケーション向けに開発されました。 AIMB-587は第10世代 Intel® Xeon-Wシリーズプロセッサを使用しており、前世代のCPU性能と比較すると、マルチスレッドコンピューティングにおいて14%向上しています。また、 PCIe x16拡張スロット対応のAIカードは、高度な医療診断アプリケーションに最適です。さらに、4x LAN、2x GbE LAN、2x 10GbE LANポート(オプション)に対応しています。 この10GbE LANでは、高解像度な画像・ビデオを送信する際に必要な「10 Gbit / s帯域幅」を実現し、4x LANでは、あらゆる場面に合わせたアプリケーションを構築する、優れたオプションをユーザーへ提供いたします。

信頼性とプライバシーのためのデータ保護ソリューション

データセキュリティは、医療アプリケーションにおいて非常にシステム要件です。 AIMB-587は、データを暗号化し、システム制御やプラットフォーム認証を実行できるTPM2.0をサポートしており、外部からの攻撃やデータ盗難からシステムを保護することができます。さらに、ソフトウェアRAID 0 / 1 / 5 / 10対応のSATAポート(最大8つ)を搭載しています。さらに、Microsoft Azureを使用することで、全データを保存するクラウドバックアップサービスを受けることが可能です。

医療グレードに合わせたカスタム・デザインインサービス

アドバンテックでは、新たにソリューションを開発支援を行うデザインインサービスも提供しています。医療グレードの場合、EMCや安全性コンプライアンスは医療関係製品の開発において非常に重要ですが、医療システムの設計では、IEC60601-1/2/3・ESDレベル4・EN62368安全規格に準拠する必要があります。アドバンテックはこうした規格認定において長年の経験があり、活用していただくことで迅速に市場へ投入することができます。

まとめ

このように、AIMB-587は、優れたパフォーマンスを兼ね備えたハイエンドな産業用マザーボードであり、PACSへ組込む上での最適なソリューションです。AIとの互換性によって医療でのデジタルプロセスを強化し、高速なデータ送信と高い信頼性を実現します。

Micro ATXマザーボード AIMB-587

  • 第10世代Intel® Xeon W /Core™ i9 / i7 / i5 / i3プロセッサー搭載
  • PCIe x16(第3世代)、1 x PCIe x4、1 x PCIe x1、1 x M.2 Mキー、4 x USB 3.2(第2世代)、6 x USB 3.2(第1世代)、最大8 x SATA III
  • 4x LAN、2 x GbE LAN、2 x 10GbE LAN(オプション)
  • 3画面独立表示が可能: 2 x DP / VGA / eDP
  • TPM2.0をサポート(オプション)
  • WISE-DeviceOn・Edge AI Suiteに対応
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