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屋内ナビシステム事例(産業用UTXマザーボードAIMB-U233)

2020/12/03
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アプリケーション要件

屋内ではGPSを使用できないことから、スマートビルディング(Smart Building)や店舗内では「屋内ナビシステム(Indoor Navigation System)」が必要不可欠な技術となっています。ディープラーニングアルゴリズム(Deep Learning Algorithms)を用いて、目的の場所に時間どおりに到着するためのナビゲーションが可能です。こうしたシステムは、正確な位置情報を得るため、ワイヤレス信号を使用していますが、こうした用途では、洗練されたアルゴリズムに対応するエッジ環境でも稼働する「パワフルな演算能力」が求められます。

課題

屋内ナビシステムでは、屋内の測位機器や、洗練された三角測量アルゴリズム、AIスマートガイダンス、高信頼性など24/7稼働できるパワフルなエッジ・コンピューターで構成されています。レイテンシーやシステムラグが生じると、不正確な測位やメッセージの誤送信、また、エッジ環境のコンピュータに不具合が生じると、サービス全体の流れが停止してしまう恐れがあります。そのため、全てのシステムが完璧に動作する必要があります。

エッジ環境では短時間で複雑な演算能力が求められる一方で、屋内ナビシステムでのエッジ環境では、上記の能力に加え、修理センターへのトリップを防止するため、電磁妨害を受けないようにしなければなりません。

このエッジ環境でのコンピュータ市場は、屋内でも目立たないよう、スモールフォームファクタが現在のトレンドとなりつつあります。特に当事例をはじめとする複雑なAI/IoTアプリケーションでは、さらなる演算能力が求められます。

ソリューション


アドバンテックの産業用UTXマザーボードU233は、こうした屋内ナビシステムにぴったりのソリューションです。AIMB-U233は、 Whisky Lake第8世代Intel® Core™ i7-8665UEプロセッサを搭載したスモールフォームファクタ(パームサイズ)を特長としており、デュアルGbEポートで、位置情報インフラやクラウドサーバーを構成する・デバイスと通信します。また、M.2 Mキーインターフェースと4レーンNVMe PCIeを組み合わせることで、従来のSATA 3.0 SSDに比べ、ストレージの読取り/書込み速度を最大で400%アップすることができます。

また、ワイヤレス面ではM.2 Eキー、M.2 Bキーへの対応機能がWi-Fi/BT、4G LTEモジュールと統合され、EMC干渉に対しても高レベルでの保護を実現しています。

アドバンテックは、AIMB-U233を自社の付加価値ソフトウェアと統合し、リモート監視や予測メンテナンス、セキュリティの強化を進めています。OVA BIOSシステムはシームレスな更新機能、バックアップ用リカバリ機能を搭載しており、仮に演算上で軽微な不具合が発生した場合、組込み型USB制御で電源停止することも可能です。さらに、COMポートは、Intel® vProでKVMにアクセスできるBIOSを用いてRS-232/422/485モードに設定することができます。

AIMB-U233

  • Intel Whisky Lake Core i3-8145UE / i5-8365UE / i7-8665UE搭載
  • 1 x DDR4-2400 SO-DIMM
  • 1 x eDP (LVDS)、2 x HDMI、3画面独立表示をサポート
  • 2 x LAN、2 x USB3.1 Gen2 Type-Aポート、4x COMポート (RS-232/422/485、BIOS設定)
  • 1 x M.2 Eキー、1 x M.2 Bキー、1 x M.2 Mキー、NVMeをサポート
  • Intel vProをサポート(i5、i7 CPU用)