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店舗向けロボット事例(エッジPC「EI-52」)

2021/07/16
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AI・画像認識・スマートセンサーといった最先端技術の進歩により、ロボットを用いたスマートアプリケーションが登場しています。特にショッピングモールや小売チェーン店では、ロボット自らが商品を提案、在庫状況を確認したりするなど、まるでスタッフが対応しているかのように行っている光景を見るようになりました。

アドバンテックは、こうした現状を踏まえ、プラグアンドプレイ設計とエッジからクラウドへ相互接続が可能なエッジインテリジェンスシステム「EI-52」を発売しました。既に世界中の小売店やスマートキオスクで利用されているこのエッジPCは、プラグ&プレイ型のオープンソフトウェアIoTプラットフォーム「Edge X」やIoT管理ソフトウェア「WISE-DeviceOn」がプリインストールされており、AI推論モジュール「VEGA」シリーズやWi-Fiモジュールを追加することができます。 EI-52は、店舗向けロボットのワイヤレスAI通知システムとして使用されており、ロボットにシステムをインストールすることで、店舗でのスマートな小売アプリケーションの展開を簡単に行うことができます。アドバンテックと、システムインテグレーターや小売ソリューションプロバイダーが協同することで、ロボットソリューションのクオリティを引き上げ、小売・セルフサービスアプリケーションへより高品質な製品を共創していきます。

EI-52を小売りロボットに組み込むことで、顧客満足度を向上(事例:東南アジア)
ロボットを用いたワイヤレスAI通知システムに組み込むことができる「EI-52」は、コンパクトで統合を簡単に行うことができ、幅広い機能を備えています。これにより様々なスマート小売アプリケーションへの組込みを実現しました。

例えば、東南アジアの小売企業は、EI-52を組込んだ小売ロボットを店舗に導入しました。これにより、日常業務を削減することで人的リソースを節約、そしてサービス品質や対応速度を高め、業務効率を向上させることに成功しました。店内では、ロボットがパトロールを行いながら、商品をスキャン・識別し、リアルタイムでデータをバックエンドシステムへ送信しています。ロボットが棚の在庫不足や、商品の置き忘れ、値札の誤りなどの不備を検出した場合、すぐにスタッフへ通知します。これにより、クレームとなりうる不備を前もって回避し、顧客満足度を向上させることができます。さらに、人の代わりにロボットが棚卸しを行うことで、在庫をより頻繁にチェックし、問題を早期に特定できます。これより、スタッフは顧客へのサービス対応に集中することができるので、より高い利益を生み出し、全体的な運用効率を高めることができます。

EI-52のハード&ソフトウェア機能の4つのメリット

EI-52は非常に軽量で、様々なタイプの装置の中に簡単に設置することができます。 動作温度範囲も広く、-10~50°Cまで正常に機能することができます。さらに、独自のダイキャストトップカバーが効率的な放熱を行い、熱暴走によるシステム・クラッシュを防ぐだけでなく、安定した動作を保証します。また、プラグ&プレイ型のオープンソフトウェアIoTプラットフォーム「Edge X」とアドバンテックのIoTエッジデバイス管理ソフトウェア「WISE-DeviceOn」を装備し、オプションのAI推論モジュール「VEGA」やWi-Fiモジュールによるシステム拡張にも対応します。ロボットを用いたワイヤレスAI通知システムは、主なメリットとして、下記の4つの点を挙げることができます。

1.「Edge X」をプリインストール済だから、データ取得・分析が簡単

第11世代Intel® Core™ i3 / i5・Celeronを搭載するEI-52には、エッジ環境でAI機能を発揮するハイコンピューティングパワーのAI拡張モジュール「VEGA」をオプションで搭載できます。また、EI-52はデータ取得APIのオープンソフトウェアIoTプラットフォーム「Edge X」がプリインストールされているため、ロボットのセンサーやスキャナーからデータを取得し、バックエンドシステムへ簡単にアップロードすることができます。 取得データは、様々なツールを介することで分析を行い、消費者の好みやパターン、訪問時間、併せて購入した商品など、消費者の行動データなどの分析に利用できます。こうした分析データは、マーケティングや販売戦略を立てる上で非常に役に立ち、例えば、消費者の多くが特定の商品を同時に購入している場合、こうした商品を併せて配置することで、売上を改善する施策を実行することができます。

2.接続デバイスを迅速に展開が可能

小売店が革新的なアプリケーションを迅速に展開できるよう、EI-52には「Edge X」搭載のデータ取得SDKがプリインストールされています。このSDKは、オープンソースのEdge X Foundryに基づいてアドバンテックが開発したものです。ユーザーはコミュニティのイノベーションを活用することで、シームレスなインテグレーションを行うことができます。 Edge Xによって、開発者が様々なデバイスを接続させることでデータを収集し、アプリケーション開発を加速するための便利なデバイスAPIも提供します。

3. WISE-DeviceOnを用いれば、最大数百台のロボットをリモート管理・メンテナンスが可能

EI-52には、デバイス管理を行うためのWISE-DeviceOnもプリインストールされており、リモート監視やアクセスデバイス制御、リモート電源管理、デバイス内のデータセキュリティなど、数多くの機能をサポートすることができます。また、WISE-DeviceOnには、異なる場所に配置された小売ロボットの集中管理を可能にし、最大数百台のロボットを管理することが可能です。これにより、場所の異なる店舗での全てのロボットを中央制御室からリモートでの監視・管理することを実現しています。

4.ワイヤレス通信

EI-52は、店舗内の異なる場所で使用されるロボット間での通信のため、ワイヤレス通信用にWi-Fiモジュールの実装をサポートしています。将来5Gの使用を検討している方にとって、EI-52は最適なソリューションだと言えるでしょう。

また、EI-52を使用すれば、店舗ロボット内のワイヤレスAI通知システムを簡単に構築することができ、アプリケーション上のエッジデバイスの接続やデータ収集を迅速に行うことが可能です。さらにアドバンテックは、リソースの統合を行い、システムインテグレータやIoT装置の製造業者などのサードパーティと協同で、小売業界に新たなソリューションを創造・開発していきます。

EI-52

第11世代Intel® Core™ プロセッサ搭載のエッジコンピュータ

  • 第11世代 Intel® Core i5/i3/Celeronプロセッサ搭載
  • データ取得APIを搭載したEdge X をプリインストール
  • デバイス管理とリモート制御を実現するWISE-DeviceOnをプリインストール
  • 8/ 16GBデュアルチャネルDDR4メモリビルドイン
  • 64GB SATA Slim SSDビルドイン
  • 4K HDMI・Displayport ケーブル 1.4で2台同時画面表示が可能
  • Intel Movidius Myriad X VPU搭載のAIモジュール「VEGA-330」を搭載可能(オプション)
  • AIや機械学習におけるIntel VNNIのサポート