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AIを用いたスマートシティ内での非接触型アクセス制御システム事例(エッジPC「EI-52」)

2021/07/16

新型コロナウイルスの感染拡大により、人との接触を回避することが日常となり、非接触型のスマートソリューションの普及が進んでいます。アドバンテックでは、このような傾向に合わせ、スマートシティでの組込み実績を活用し、エッジAIモジュール「VEGA-330」を搭載し(オプション)、高精度な顔認識AIアプリケーション「Face View」と統合できる小型のエッジコンピュータ「EI-52」を発売しました。 EI-52は、リテールサービスアプリケーションやレストラン、運輸などのロジスティクス、スマートビルディングなどへ迅速かつ簡単に組込むことが可能で、AIを用いた非接触でのスマートアクセス制御システムに最適なエッジPCです。

「高精度な顔認識」&「複数のソフトウェア開発ツール」ソフトウェアで、スマートシティを実現

EI-52に搭載されているソフトウェアに関しては、「高精度な顔認識」と「複数のソフトウェア開発ツール」という2つの特長があります。これによりEI-52を組込めば、AIを用いた非接触型のスマートアクセス制御システムに加え、プロジェクトに応じた様々なスマートアプリケーションに最適な組込PCと言えるでしょう。


1.     高精度な顔認識アプリケーション「FaceView」

EI-52は、FaceViewアプリケーションとの統合により、99.7%という高度な顔認識精度が達成され、都市の様々な場所に設置し、スマートかつ非接触型のソリューションを実現することができます。

例えば、空港のターミナルに導入すれば、チェックインや搭乗プロセスだけでなく、乗客を識別する際にも役立ち、非接触型ソリューションを提供することができます。

また、POSやセルフサービス端末をショッピングモールやレストランに導入すれば、カードを使用せずに支払いをすることができます。 さらに、住宅や商業ビル、ショッピングモールで接触しやすい場所(ゲート・入口・エレベータ)に導入することで、マスクを着用しているかどうか確認でき、着用していなくても身元を特定することもできます。さらに、来場者の流れをより厳密に制御することを可能です。これにより、屋内でのセキュリティ管理・そしてソーシャルディスタンスを確保することができます。   このFaceViewのダッシュボードは、来場者の訪問時間やその頻度、またその他の統計データを視覚化するユーザーフレンドリーな仕様で、リアルタイムでデータを取得し、すぐ行動することができます。 また、VIP客へカスタマイズされたサービスを提供できる追加機能も存在し、VIPとして登録されると、ギフトカードや割引などの優遇サービスを提供し、顧客満足度をさらに向上させることができます。

2.ソフトウェア開発キットでさらなるアプリケーション開発の加速を実現

FaceViewのソフトウェア開発キットは、数多くのスマートアプリケーションの開発を可能にするためにフィールドアプリケーションの観点から設計されました。 そのAPIは、既存ITインフラストラクチャを活用し、スマートな顔認識アプリケーションを素早く開発するのに役立ちます。また、デバイス管理に関して、アドバンテックのIoT管理ソフトウェアであるWise-DeviceOnには、リモートでのアクセス制御・電源&セキュリティ管理など、様々な便利機能を搭載しています。こうした機能により、容易なシステム管理を実現することができます。

「コンパクトサイズ」「Wifi・5G・AIなど幅広く対応」「-10~50℃の動作温度範囲」

EI-52は、高度なコンピューティング能力・高いユーザビリティ・安定性・スケーラビリティという4つの観点から、非接触型アクセス制御ソリューションに最適です。EI-52は、第11世代Intel® Core™ i5 / i3 / Celeronプロセッサを搭載しているため、エッジ環境において追加のAI機能が必要な方向けに、AI加速モジュール「VEGA」と統合することもできます。例えば、顔認識制御システムでは、毎日大量の画像データをキャプチャしますが、VEGAモジュール搭載のEI-52は、まずオンプレミスで画像をリアルタイムで分析し、次に必要なデータをサーバーへ転送します。これによりデータ転送を最小限に抑え、応答時間の短縮やスケーラビリティ、不具合が発生した際でも迅速なアラーム通知を実現しています。

また、コンパクトなサイズなので、あらゆる場面に組込むことができます。スペースが制限されている場合でも、幅広い種類のデバイスへ統合できるので、幅広く対応することが可能です。さらに動作温度範囲が「-10〜50℃」と広いので、厳しい環境でも安定して動作します。上面のダイカストなケースで、システムの安定性をさらに改善する熱放散を促進します。 さらに、高速なワイヤレスデータ送信に必要な、追加のWi-Fi・5Gモジュールにも対応しているのと同時に、より柔軟なシステムアーキテクチャを提供します。最後に、様々なペリフェラルに接続できる、複数I/Oをサポートしており、システムのスケーラビリティを保証しています。

アドバンテックと協同している数多くのエコシステムパートナー

アドバンテックは、カスタマイズ可能なスマートアプリケーションの必要性に応えるため、DFSIパートナーと協同しています。コンピューティング性能やエッジからクラウドへのデータ転送では、こうした展開を加速するのに役立つ「包括的なコンサルティングサービス」を提供しています。 アドバンテックは、ソフトウェア・ハードウェア統合とコンサルティングにおける長年の経験により、全世界の非接触アプリケーションのパートナーと協力し、コロナ終息後の世界で新たな社会規範を確立してゆきます。