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エッジクラウドソリューションプラットフォーム ―KubernetesとWindowsサーバーを比較して

2020/08/17

今日、様々なインテリジェントアプリケーションがクラウドプラットフォーム上で実行され、企業の生産性や柔軟性を向上させる一翼を担っています。中小企業の多くは、コスト面からパブリッククラウドを使用せざるを得ない状況を強いられていますが、実際、半導体やCNC製造といった特定の業種では、データの機密性、ネット上のセキュリティ、サイト制限などに懸念を抱えており、自社独自のプライベートクラウドを持ちたいと考えています。しかし、プライベートクラウドシステムのほとんどが大企業向けに設計されており、大規模な投資やシステムインフラが必要になることから、中小企業にとっては負担が大きいのが実情です。こうした企業の要望に応えるため、アドバンテックは、近年エッジクラウドソリューションを開始しました。これは、アドバンテックのエッジインテリジェンスサーバーとWISE-DeviceOn IoTデバイス管理ソフトウェアを統合した独自のソリューションで、データ取得や管理、視覚化、その他オンデマンドでのマイクロサービスを提供しています。本システムは、高い拡張性が特長で、1つの端末から全てのリソースを管理できる仕組みとなっています。また、追加サービスを選択して自社独自のクラウドシステムを、ご予算やお客様のニーズに合わせて構築・運営することも可能です。



それぞれに利点がある、KubernetesとWindows

アドバンテックは、柔軟性・拡張性の向上に向け、エッジクラウドソリューションにLinuxベースのKubernetesとWindowsサーバーの2つの動作環境に対応できるアーキテクチャを設計しました。Kubernetesは現在、最も多く使用されているLinux向けコンテナ管理アーキテクチャで、システムを柔軟に再配置できるよう、従来のデータセンターが持つアーキテクチャの欠点に対応するために構築されました。従来のアーキテクチャでは、データを他のプラットフォームへ移行させるにはリソースが必要となりますが、Kubernetesはどこにでも簡単かつ迅速に移動でき、コンテナ化されたワークロードを管理するオープンソースプラットフォームであるのが特長です。例えば、あるメーカーが自社データをアーキテクチャの異なるパブリッククラウドからプライベートクラウドへ移動させたい場合、コンテナ化された管理が最も効率的な方法となるでしょう。

従来は、アプリ開発者がiOSやAndroidのモバイルプラットフォーム向けの異なるバージョンプログラムを作成しなくてはなりませんでしたが、コンテナ化された管理アプローチがあれば、プログラムを再開発することなく、データコンテナを別のプラットフォームへ移動し再利用することが可能です。このように、Kubernetesは、システム開発時間を短縮し、柔軟に運用することが可能なのです。

これに対し、Windowsサーバーアーキテクチャは、シンプルで使いやすく、追加の開発作業をせずにWise-DeviceOnの全サービス・機能にアクセスすることができます。そのため、社内に強力な開発チームを持たない企業であっても、自社独自のシステムを構築し、データ統合、管理、視覚化することができます。これらはすべてシンプ ルかつ使いやすいエッジクラウドソリューションを介して実施可能です。


エッジクラウドソリューションプラットフォーム比較