MyAdvantechに登録

「MyAdvantech」はアドバンテックのお客様のための専用ポータルサイトです。メンバーに登録されたお客様には新製品、オンラインセミナー、eStoreでのディスカウントなどの情報を配信いたします。

メンバーに今すぐ登録!

無人搬送車と自律移動ロボットへの組込みに対応した小型ボード 3.5インチシングルボードコンピュータMIO-5375

2021/05/31


AGV(Automated Guided Vehicle:無人搬送車)およびAMR(Autonomous Mobile Robots:自律移動ロボット)の需要は、製造業の自動化やeコマースにより拡大する倉庫での使用、さらに人的資源の不足に対処するアプリケーションなど、さまざまな要因により急速に増加しています。 ある調査によると、この市場は2017年の10億米ドルから2022年には70億米ドルに成長するとされています[1]。

[1] Ash Sharma, The Mobile Robot Market in 2022 – Our Predictions, https://www.interactanalysis.com/mobile-robot-infographic/

AGVとAMRの最大の違い

AGVとAMRの違いは、一見すると分かりにくいものです。AMRは新しい技術を利用しており、AGVよりも速く、賢く、効率的です。さらに、AMRは内部のセンサーと強力なオンボードコンピュータを利用して動作環境を把握できます[2]。 これらの特徴により、AMRはより機敏な動きを要するアプリケーションに適応することができます。また、施設内の複雑なルートを走行するために、AMRは、多様なI/Oインターフェースを備えた強力かつ小型の組込み型の産業用ボードを必要とします。

これらのI/Oを使用して、カメラ、センサー、制御ブロード、ディスプレイ、その他のエンドデバイスとの接続が可能になります。

[2] Fetch Robotics, The Cloud Robotics Platform for On-Demand Automation, https://fetchrobotics.com/fetch-robotics-blog/amrs-vs-agvs-whats-the-difference/

AMR実装の課題

  • 動作環境を把握するための強力なコンピュータ処理能力
  • カメラやセンサーを接続するための多数のI/Oインターフェース
  • 優れた放熱性能
  • モバイルロボットの場合、リアルタイムでデータを処理しなければならない
  • 24時間365日の常時稼働、屋内外の環境への適応
  • 省スペースへの配慮、AGV/AMR内部の狭いスペース制約に対応

進化するAMRへのソリューション 「MIO-5375」

AGVアプリケーションとは異なり、AMRアプリケーションでは、リアルタイムのデータ収集と予測/反応機能が重要です。また、シーケンシャル(順次的)な動きを素早く処理・実行するために、高性能なエッジAIコンピュータが必要です。MIO-5375は、第11世代インテル® Core™ プロセッサ(Tiger Lake)を搭載し、前世代と比較して4倍のAI機能を提供します。MIO-5375は、AdvantechのAI開発ツール「Edge AI Suite」を利用することができ、お客様は素早くAI機能を体験していただけます。

1クリック、3分のインストールで、AI環境が自動的に構築され、デモを行うことができます。 また、大規模なエッジデバイスを管理するための、リモート管理ソフトウェア「WISE-DeviceOn」をMIO-5375に搭載しています。これにより、巨大なエッジデバイスを24時間遠隔で監視・管理でき、お客様のメンテナンスの手間を大幅に軽減します。さらにセキュリティ上の脆弱性を防ぐため、アップデートを無線で行うことができます。

主な特長

  • 第11世代インテル® Core™ プロセッサ(Tiger Lake、クアッドコア/デュアルコア)を搭載し、パフォーマンスが40%向上
  • ファンレスによる低消費電力設計(15W)とファンソリューションによるハイパフォーマンス(28W)
  • 最大64GBのデュアルチャネル DDR4-2400
  • 最大6台の高精細入力カメラ用の拡張機能:2x GbEおよび4x USB 3.2 Gen.2(10 GT/s)
  • モーションコントロール用のオンボードCANバスインターフェース
  • 過酷な動作温度をサポート 標準:0~60°C、産業用-40~85°C
  • 「Edge AI suite」および「WISE-DeviceOn」によるリアルタイム通信、自己管理、リモート管理、ファームウェアのOTAアップデート、各種OSでのソフトウェアAPIの採用が容易