第11世代Intel® Tiger Lake Core™プロセッサーを搭載したCOM Express Type 6モジュール「SOM-6883」を発表
2021/02/01
「SOM-6883」は、第11世代Intel® Core™プロセッサー(Tiger Lake UP3)を搭載したCOMe Compact Type6モジュールです。高性能なIntel Iris Xe Graphicsを搭載することで、データ処理やAI機械学習の高速化を、低電力でありながらリアルタイムかつローレイテンシで行うことができ、省スペースな環境でのAI推論や医用画像診断装置、無人搬送車(AGV)や自律移動ロボット(AMR)といったエッジ環境でのアプリケーションに最適です。
SOM-6883は、1つのチャネルをMemory Down(オンボード)し、そしてもう1つのチャネルにはSO-DIMMを搭載した「DDR4 3200メモリ」を使用しています。また、2.5Gbase-T TSN LAN、PCIe Gen 4、USB 3.2 Gen2などの業界をリードしている超高速なI / O接続が可能です。
さらにアドバンテックでは、キャリアボードを介することで「USB4(Thunderbolt)」接続を可能とするリファレンスデザインを提供します。 これによって「SOM-6883」の組込み製品を市場へ迅速に展開することができます。また、NVMe SSDやTPM2.0、IBECCメモリをオンボード、広範囲な電源入力&動作温度に対応していることから、医療デバイスや機械学習、ハイエンドな検査装置といったアプリケーションなどにも最適なソリューションです。
「SOM-6883」は、最大96個のGPU、そしてIntel Iris® Xe Graphics搭載のデュアルビデオデコーダーボックスを採用することで、最大4ポートによる「独立4画面表示」「2ポートの8K HDR出力」に対応したアドバンテック初のCOM Express Compactモジュール製品です。また、Intel® Deep Learning BoostのVNNI(Vector Neural Network Instructions)を用いたAIアクセラレータで知られており、AI機械学習やAMRなどをより効率的に実行し、推論パフォーマンスを大幅に向上させます。また、アドバンテックは、必要に応じてIntel® OpenVINOツールキットを提供します。
また、TSN規格である「2.5G LAN」は、ローレイテンシ―が必須なオートメーション、エッジ環境でのアプリケーションに最適です。このイーサネット接続によって、リアルタイムでのデータ通信を実現します。時間内にコマンドやアクション・安全情報を転送するなど、重要データが通信プロセスで優先されるようにします。
また、「SOM-6883」は、2倍のデータ転送速度で第4世代PCIeをサポートできる初のCOMeモジュール製品です。薄型USB-Type-CコネクタでDisplayPortやThunderbolt、USB 3.2、USB2.0として用いることもできる「USB4」にも対応できます。アドバンテックは、新たなI/O接続を簡単に設計できるよう、USB4リファレンスデザインガイドや、SOM-MZ10というメザニンカードを搭載したキャリアボード・スターターキットを提供します。
- COM Express R3.0Compact Type6モジュール
- 第11世代Intel® Core™ i7 / i5 / i3 / Celeron™プロセッサー搭載
- 最大16GBのDDR4(3200MT / s)をオンボード、最大32GBのSO-DIMM(3200MT / s)を搭載
- 3xDDI、eDP / LVDS、VGA搭載で4画面独立表示が可能
- 1x 第4世代PCIe、5x 第3世代PCIe、4x 第2世代USB 3.2、2.5G LAN、2 SATA IIIポートに対応
- アドバンテックの管理ソフトウェアiManager・WISE-DeviceOnに対応
- 動作温度:標準:0〜60°C、拡張:-40〜85°C
「SOM-6883」は、2021年2月から注文可能です。詳細については、弊社までお気軽にお問い合わせください。